2016年8月
突風の前兆
ここ最近、太陽が出ているのに急に雨が降ったり、晴れたと思いきや分厚い雲に覆われたりと、予期せぬ天気が続きますね。
台風もいくつか発生していますので航行にご注意ください。
ボート免許スクールでも習う気象・海象は、船に乗らないひとにも大いに役立ちます。
〈突風の前兆〉
・西の空に積乱雲(入道雲)や稲妻が見える
・西の水平線が凹凸している
・にわか雨が降ったり止んだりする
・急に気温が下がる
〈突風が吹くときの海面の状況〉
・波長の短い波ができる
・波高の高い三角波となる
・波の方向が不安定になる
乗揚げ注意!
楽しいクルーズのために、浅瀬や暗岩がある場所を事前に把握しましょう。
乗揚げ海難事故が頻繁に発生する場所があります。
たとえば、東京湾の東端、荒川と旧江戸川に挟まれた場所に「三枚洲(さんまいす)」と呼ばれる浅瀬があります。
ここは、葛西臨海公園や東京ディズニーランド沖合にあるため多くの船が通り座礁するケースが多々起こります。
三枚洲の周りには、黄色い標識灯が設置されています。スクールでも習うあの標識です。
この標識がある場所では十分に気を付けて航行してください。
出港前点検
本日、東京夢の島マリーナの近くでは4件の花火大会が開催されます。
多くの方々が船に乗って花火を見に行かれると思います。
とても楽しいシーズンでもありますが、出港直前になってエンジンがかからない!など多くのトラブルが発生する時期でもあります。
燃料切れで帰港できないケースも多々あります。必ず「燃料計」のチェックをしましょう。
他にも、「冷却水温度計」「電圧計」「潤滑油圧力計」など、ボート免許スクールで習う基本的な計器類はとても重要です。
日ごろから余裕を持って点検するようにしましょう。
2016年8月6日開催の花火大会一覧
・江戸川区市川市民納涼花火大会
・いたばし戸田橋花火大会
・幕張ビーチ花火大会
・よこすか開国祭 開国花火大会
法定備品
船に備えなくてはいけない「法定備品」というものがあります。
免許スクールでも登場する信号紅炎もそのひとつです。
こちらは、昼夜を問わず、光や煙で付近の船舶や航空機等に自船の位置を知らせるための備品です。
ちなみに、船舶検査では、400カンデラ以上のものを合格としますので、自動車用発炎筒(160カンデラ以上)では代用できません。
写真:
右)火せん
左)信号紅炎